朝、出かけようとしたら玄関に家族の靴が何足も並んでいて、自分の靴を探すのに時間がかかる。靴箱を開けると靴がぎゅうぎゅうで、奥の靴が取り出せない。そんな悩みはないでしょうか。
玄関は、家族全員が毎日使う場所です。そのため、少し油断するとすぐに物があふれてしまいます。一方で、家に帰ってきて最初に目に入る場所でもあり、すっきりしていると気持ちよく過ごせます。この記事では、玄関と靴箱が散らかる原因と、無理なく続けられる整理のコツをお伝えします。

玄関に靴があふれる3つの原因
1. 靴の数が靴箱に入る量を超えている
いちばんの原因は、持っている靴の数が、靴箱の容量を超えていることです。入りきらない靴が玄関に出しっぱなしになり、それが当たり前になってしまいます。
2. 家族それぞれの置き場所が決まっていない
「どこに入れてもいい」状態だと、空いているところに適当に入れることになり、だんだんと乱れていきます。誰の靴がどこにあるかわからないと、出しっぱなしにもつながります。
3. 靴以外の物が玄関に集まる
傘、宅配の段ボール、子どもの遊び道具、郵便物、エコバッグなど、玄関にはいろいろな物が集まりがちです。「とりあえず玄関に置く」が積み重なると、靴を置く場所まで狭くなります。
まずは靴の数を見直す
靴箱を整える前に、家族の靴を一度すべて出して、数を確認しましょう。玄関に並べてみると、思っていたより多いことに気づくかもしれません。
見直しのときは、次の点をチェックします。
- この1年で履いたか:冠婚葬祭用など特別な靴を除き、1年以上履いていない靴は見直しの候補です。
- 足に合っているか:痛くなる靴、サイズが合わなくなった靴は、結局履かないことが多いものです。
- 傷みはないか:かかとのすり減り、靴底のはがれ、においが取れない靴は、修理するか手放すかを決めます。
- 子どもの靴のサイズ:成長の早い子どもは、すぐに小さくなります。履けなくなった靴が残っていないか確認しましょう。
家族の靴は、本人に確認してから手放すのが基本です。「1人あたり何足まで」と目安を家族で話し合っておくと、増えすぎを防げます。
靴箱の使い方のコツ
よく履く靴を取り出しやすい高さに
毎日履く靴は、腰から目の高さくらいの、出し入れしやすい段に置きます。冠婚葬祭用や季節外れの靴は、上の段や下の段に。使う回数に合わせて置く場所を決めると、毎日の出し入れが楽になります。
家族ごとに段を分ける
「上の段はお父さん、真ん中はお母さん、下の段は子ども」のように、家族ごとに置き場所を決めます。子どもの靴は、子どもが自分で出し入れできる低い段にすると、自分で片付ける習慣がつきやすくなります。
棚の高さを調整する
棚板の高さを変えられる靴箱なら、靴の高さに合わせて調整しましょう。サンダルやスニーカーなど背の低い靴の段は間隔を狭くし、ブーツの段は高くとると、同じ靴箱でも入る量が増えます。
空間をうまく使う
靴を上下に重ねて置ける棚や、扉の内側に掛けられるラックなどを使うと、収納量を増やせることがあります。ただし、前の記事でもお伝えしたように、収納グッズは靴の数を見直してから、必要な分だけ取り入れるのがおすすめです。
玄関に置きがちな物の片付け方
- 傘:家族の人数より多い傘は見直しましょう。壊れた傘やビニール傘がたまっていないか確認します。
- 宅配の段ボール:届いたらすぐに開けて、段ボールはたたんで資源ごみの置き場へ。玄関に置いたままにしないのがコツです。
- 鍵や印鑑:玄関の近くに小さなトレーやフックを用意して、置き場所を決めておくと、出かける前に探さずにすみます。
- 子どもの外遊びの道具:ボールやなわとびなどは、ふたつきの箱やかごにまとめ、「ここに入れる」と決めておきます。
- 郵便物:玄関に置かず、そのまま開ける場所まで持っていきます。不要なチラシは、玄関で捨てられるよう小さなごみ箱を置くのもひとつの方法です。
例で考えてみましょう:4人家族の玄関
たとえば、夫婦と小学生の子ども2人の4人家族で、玄関にいつも8足以上の靴が出ている家庭を考えてみます。
- ルールを決める:「玄関に出しておくのは、1人1足まで」と決めます。それ以外はすべて靴箱へ。
- 子どもの段を作る:靴箱の下の段を子ども用にし、子どもが自分で入れられるようにします。
- 夜に一度リセットする:寝る前に玄関を見て、出しっぱなしの靴を靴箱に戻します。家族で順番を決めてもいいでしょう。
このように、ルールを家族で共有すると、誰か一人が片付け続ける負担が減ります。最初は声かけが必要でも、置き場所が決まっていれば、少しずつ習慣になっていきます。
靴を長持ちさせるためのひと手間
整理とあわせて、靴を大切に扱う工夫もしておくと、買い替えの回数が減り、物が増えにくくなります。
- 脱いだらすぐにしまわない:履いたあとの靴は湿気を含んでいます。半日ほど玄関で乾かしてから靴箱に入れると、においやカビを防ぎやすくなります。
- 靴箱の換気をする:ときどき扉を開けて空気を入れ替えましょう。除湿剤を置くのもひとつの方法です。
- 同じ靴を毎日履かない:何足かを交代で履くと、乾く時間がとれて長持ちしやすくなります。
よくある質問
Q. 靴箱が小さくて、どうしても入りきりません。
A. まずは靴の数を見直したうえで、それでも足りない場合は、季節外れの靴を箱に入れてクローゼットや押し入れなど別の場所で保管する方法があります。玄関には「今の季節に履く靴」だけを置くようにすると、すっきりします。
Q. 家族が靴を出しっぱなしにします。
A. 責めるより、しまいやすい仕組みを作ることが大切です。扉を開けてすぐ入れられる位置に、その人の場所を空けておきましょう。「出しておいていいのは1足まで」など、具体的なルールにすると伝わりやすくなります。
Q. 傘はどこに置けばいいですか?
A. 玄関に傘立てを置くのが一般的ですが、スペースが限られている場合は、扉の内側や壁に掛けるフックを使う方法もあります。本数を家族の人数分程度にしぼっておくと、置き場所に困りにくくなります。
玄関をすっきり見せるための工夫
物の量を整えたら、見た目にも気を配ると、玄関に立ったときの印象がぐっと変わります。
- 床に物を置かない:玄関のたたきに置く物が少ないほど、広く見え、掃除もしやすくなります。掃き掃除がさっとできると、砂やほこりも家の中に持ち込みにくくなります。
- 靴箱の上は「飾る場所」と決める:靴箱の上は物が集まりやすい場所です。小さな花や写真を一つだけ置くなど、何を置くかを決めておくと、物置きになりにくくなります。
- 色をそろえる:スリッパや傘立て、マットの色をそろえると、まとまりのある印象になります。
Q. スリッパはどこにしまえばいいですか?
A. 家族の人数分と、来客用を少しだけにしぼると、置き場所に困りにくくなります。靴箱の一段をスリッパ用にするか、玄関の壁に掛けるラックを使う方法があります。
まとめ:玄関は「数」と「置き場所」で決まる
玄関や靴箱があふれる原因は、靴の数が多いこと、置き場所が決まっていないこと、靴以外の物が集まることの3つです。まずは靴の数を見直し、家族ごとの置き場所と「出しておくのは1人1足まで」などのルールを決めましょう。
毎日使う場所だからこそ、少しの工夫で使いやすさが大きく変わります。家族みんなが気持ちよく出かけられる玄関をめざして、できるところから始めてみてください。